ルリボシカミキリ(瑠璃星天牛、瑠璃星髪切)Rosalia batesi は、和名の「瑠璃」の通り、鮮やかなブルーの体色が美しいカミキリムシで、(近縁種を含め)切手などの意匠にもたびたび登場する。属名にあてられたRosaliaとは美しい乙女を象徴する女性名に由来し、本種の姿を見た人の抱く意識が万国共通であることが示唆される。そして、この美しいブルーの体色は死ぬと急速に失われて赤褐色化していき、標本が生前の美麗さを保つことはない。
和名の「天牛」とは、カミキリムシの触角の形状が、「天にも届く牛の角」から来ていると言われている。
日本の固有種で外見も鮮やかなことから、国蝶がオオムラサキであるならば、日本を代表する甲虫としてルリボシカミキリを挙げる昆虫愛好家も多く、ともかく人気が高い。
しかし、カミキリムシ自体、木材をだめにしてしまったり、木を枯らしてしまうので、害虫として忌み嫌っている人も多く、昆虫愛好家の評価とは雲泥の差がある。
体長16~30mmで、日本のカミキリムシとしては中型の部類に入る。雌雄による体色差はないが、緑色がかった青から淡い水色まで、さまざまな色の個体が存在する。前翅に見られる3対の黒い紋様の形・大きさにも地域変異がある。また、体全体がビロード状の細かい毛で覆われる。触角は多くのカミキリムシがそうであるように、その長さも体長を大きく超え、約2倍ほどまでになる。雄の方がより長い。触角は節ごとに青と黒に色分けされるが、黒色部に短毛の束があるのでそこが膨らんで見える。
因みに8月25日の誕生虫で、虫言葉は「入りびたり」だそうだ。
本作品は、アトリエにずっと置いてあった「原色日本昆虫図鑑」のフィギアを見て、足の太さや細かなディティールなどが気になり(それでも販売されてるフィギアの中では、かなり出来は良く、かなり気に入っている。)いつか作品として金属で作ろうと思っていたので作りました。
ルリボシカミキリの特徴の体色と細かい毛の質感を緑青などで表現した。細い触角も作者の技術の向上により、そこそこイメージどおりの物が作れるようになった。